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2018年7月30日

サースフェーと共に『怪魚タキタロウ伝説』に迫る by 髙橋大輔


山形・新潟の県境を走る朝日連峰へ。以東岳(標高1,772m)の中腹には怪魚タキタロウ伝説で知られる大鳥池がある。伝説とリアリティの接点を求め旅をした。
    
7月下旬とは言え、雪渓が残る山地では冷凍庫のような冷気を肌で感じるほど。体感温度差が大きく、汗をかいた後では低体温症のリスクが高くなる。装備は速乾性の衣類にこだわったが、一番驚いたのはサースフェーの汗抜けのよさだった。背面が背中に密着しないメッシュ構造になっている。ミレーが独自に開発した山のアンダーウエア「ドライナミック メッシュ」と同じ。つまりサースフェーは速乾ウエアの機能を搭載した進化型バックパックなのだ。バックパックの選択は衣服のレイヤード(重ね着)と連携して始めて完璧となる。そんな時代が来たのだ。また随所に配置されたポケットも秀逸。ウエストベルト両側のポケットには地図やスマホ、小型の双眼鏡、ヘッドランプなどが収納できる。さらにザック上部を拡張できるので、プラス5リットル分の容量を増やせる。それでいて縦長のデザインのため歩行バランスが崩れず疲れない。
普段人が入ることがない大鳥池の奥部に入り込み、伝説の核心部分に触れることができた。単に物を運ぶだけではない。サースフェーは旅の可能性をさらに一段、高めてくれる。
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プロフィール:
探検家 髙橋大輔
1966年秋田市生まれ。「物語を旅する」をテーマに世界各地に伝わる神話、伝説の背景を探るべく旅を重ねる。2005年ナショナル ジオグラフィック協会(米国)から支援を受け、実在したロビンソン・クルーソーの住居跡を発見。現在は山頂に残された錫杖頭の謎を追い剱岳に通う。
著書『ロビンソン・クルーソーを探して』(新潮社)『浦島太郎はどこへ行ったのか』(新潮社)『間宮林蔵・探検家一代』(中央公論新社)『ロビンソンの足あと』(日経ナショナルジオグラフィック社)『12月25日の怪物』(草思社)『命を救った道具たち』(アスペクト)『漂流の島』(草思社)などがある。
探検家クラブ(米国)、王立地理学協会(英国)フェロー会員。
公式ブログ http://dt.exblog.jp/
公式Facebookページ  https://www.facebook.com/tankenka