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2019年4月1日

季節を問わず手放せないドライナミックメッシュ:探検家・髙橋大輔 & 国際山岳医・千島康稔

平地では桜咲くこの季節も、標高が上がるとはまだまだ雪山。
今回は、ドライナミックメッシュを寒い時期にも活用している、探検家・髙橋大輔さん、国際山岳医・千島康稔さんの2名のインプレッションをご紹介します。
 ドライナミックメッシュ > 

探検家・髙橋大輔

旅衣八重着重ねてい寝ぬれどもなほ膚寒し妹にしあらねば
(玉作部國忍『万葉集』 巻20-4351 )

万葉歌人の恋の歌だ。「衣を八重に重ね着しても肌寒くて眠れない」という旅の現実が詠まれている。わたしはこれこそ、アウトドアウエアとレイヤリングに関する日本最古の歌のひとつだと思う。
 現代でも旅衣はやはり重ね着が基本だ。わたしがベースレイヤーのドライナミックメッシュを最初に着用したのは、黙っていても汗が噴き出す真夏だった。網シャツは見た目に涼し気であるばかりか、汗を吸収して蒸れや濡れを防ぐ。わたしはドライナミックメッシュを夏に着るものと思い込んだ。冬に網シャツなんて寒そうではないか……。
 ところが10月に剱岳を登ったときのことだ。早月川の上流部、立山川を遡り、藪漕ぎをして剱岳にアタックした。高度が上昇するにつれ、体で感じる季節感は汗ばむ夏から、雪が降り出しそうな冬へと変わった。ドライナミックメッシュを着ていたわたしは汗をかいても、衣服をドライに保つことができた。だが、そればかりではない。網目の間に空気が閉じ込められ、体が暖かい膜で覆われていることを実感した。ドライナミックメッシュは夏だけのものではない。いや、むしろ肌寒い冬にこそ威力を発揮する。それは春夏秋冬、1年を通して多様に変化する山の気象条件に対応するオールマイティアンダーウエアなのだ。
 旅衣を八重に着込まねばならなかった万葉歌人に着せてあげたかった。いや、もし彼らがドライナミックメッシュを着ていたら、万葉集の名歌は詠まれなかったに違いない。


国際山岳医・千島康稔

「速乾性の下着」というと、暑い季節のものと思いがちですが、寒い季節にも重要なアイテムだと思います。
ドライナミックメッシュの特徴のひとつが、やや粗めで厚みのあるメッシュが作る空気の層でしょう。肌に接する部分から余分な水分を逃がして動かない空気の層を作ることで、熱伝導による体温喪失を抑えてくれます。
晩秋から初冬にかけて寒くなりはじめの時期、体幹部(胴体)の保温には気を遣いますが、意外とおろそかにしがちなのが上肢(腕)の保温です。私自身この時期に、身体はほてっていても腕が冷たくて手がかじかんだような状態になることがありました。腕の部分の衣服が厚くなることで、動きが制限されたり圧迫感が出るのではないかと懸念して、上肢をやや薄着にしていたためでしょう。
今回、ドライナミックメッシュのロングスリーブ(3/4スリーブ)を着用して氷点下12℃の稜線を歩いてみました。心配していた圧迫感やゴワゴワした違和感はなく、素肌に近い部分に空気の層が保たれていることで腕が冷えにくくなった印象でした。
人間は寒冷環境に置かれたとき、身体の中心にある重要な臓器の温度を保つために、腕や脚の血流を減らして体温を維持しようとします。腕に冷えを感じることは手の部分の血流減少を助長して凍傷のリスクを高めることになり注意が必要です。
いままでは中間層を重ね着して寒さをしのぐことを考えていましたが、今回、一番肌に近い部分の「質」をあげることも重要だと感じました。