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ブログ詳細

2019年2月18日

パラクライミング日本選手権大会2019 by 鈴木直也

今年八王子で行われるクライミング世界選手権で、パラクライミングの世界選手権も同時に開催のをご存知ですか?そして、このパラクライミング競技において、現在、世界トップレベルで活躍する日本人も非常に多いんです!そんな彼らが2月3日の日本選手権で一同に会し、熱い戦いを繰り広げました。
日本パラクライミング協会の副会長という立場でこの大会運営に関わった、ミレーアドバイザーの鈴木直也の大会レポートをお届けします。

今回で4回目を迎えるパラクライミング日本選手権大会2019。今年は、日本山岳・スポーツクライミング協会からパラクライミングが離脱し、日本パラクライミング協会(JPCA)発足後初の単独大会であり、運営側の気持ちも高まる思いがありました。そして、今回も明治大学からご厚意を頂き、和泉キャンパスクライミングウォールで大会が行われました。

大会が行われた明治大学のクライミングウォール

私がパラクライミングに携わった切っ掛けは、NPO法人モンキーマジックの代表であり、世界選手権3連覇という偉業を成し遂げた小林幸一郎氏との出会いでした。2001年の3月、私が当時拠点にしていた米国コロラド州で、共通の友人の結婚式に参加した時に出会い、彼の障害を知った後、ブランク期間はあったものの、徐々にパラクライミング界へ足を入れ始めました。そして2011年のイタリア・アルコで行われた世界選手権へ、ナビ兼コーチとして同行した時から、私の中でパラクライミングの存在が大きくなり始めました。

テクニカルアドバイザーの鈴木直也

日本のパラクライミングレベルは、一般同様に世界で通用する実力を持っています。特に視覚障害部門(Bカテゴリー)は、今まで行われたパラクライミング世界選手権で全てメダルを取っていて、世界のパラクライマーは打倒日本として日々トレーニングをしていることは間違いないでしょう。

世界3連覇の小林選手

そして、この日本選手権は、世界大会と同じぐらい、どのカテゴリーにおいても世界レベルの登りが見れることは分かっていました。そんな中、今回の大会は過去最高に日本のパラクライミング界の大きな可能性が発見できたと言っても過言ではない大会となりました。

今回も公認のチーフセッターを迎え、私もセッター補助として運営側に回り、あらゆる選手の登りを想定してのセットを行った。結果、パラクライミングに必要なセット技術の新しい発見など、得るものがたくさんありました。

視覚障害の選手は、ある程度想定は出来ますが、他の障害をもつ選手(神経障害や肢体不自由)の中で、実際の実力は現場で確認することしか出来ません。

神経障害クライスの女性クライマー:世界選手権銀メダリスト

特に、ALクラス(Amputee Lower limbs)の片足クライマーの優勝者の登りは、過去に日本代表だったレジェンドと言われた日本人の片足クライマーを彷彿させるぐらい、世界で対等に戦える実力があると確信出来ました。AUクラス(Amputee Upper limbs)の選手で、片手だけで登っている選手のブレない一つ一つの登り、これに関しても、世界で通用できる可能性があります。また、去年の世界選手権へも出場の経験がある、手だけで登るクライマーのフィジカル面が非常に素晴らしく、間違いなく世界のトップクラスの一人であると確信できた大会でもありました。

ALクラスの片足選手

その他、世界選手権でメダルを取った選手の登り、そして復帰戦ともなった若手最強ブラインドクライマーの登りなど、この大会で見られた視覚障害クライマーの登りは、世界最高峰の登りであったことは間違いないです。

小林選手、日本選手権5連覇

今回の大会も、前回以上にレベルの高い登りが見られ、予選が5.11、決勝が5.12半ばのルート設定でしたが、近い将来5.13の決勝ルートになってもおかしくはないと思います。

今回もパラクライミングの大会の運営に携わり、今まで見えてこなかった様々な問題点などが見え始め、それらを徐々に改善していくことで、パラクライミングの競技が素晴らしいものになることを願って、今後も努力をしたいと思います。

日本パラクライミング協会会長 佐藤 健

今回の大会運営はミレー・マウンテン・グループ・ジャパン株式会社の多大なるご協力により実現出来ました。協会が発足され1年、0からのスタートから一歩踏み出せた切っ掛けを作って頂いたミレーに感謝します。

最後に、今年八王子で行われるクライミング世界選手権で、パラクライミングの世界選手権も同時に開催されます。ぜひ皆様、世界のトップレベルのクライミングを実際に見てみてください。 

日本パラクライミング協会HP
日本山岳スポーツクライミング協会HP

プロフィール:
鈴木直也
1992年にアメリカはコロラド州に渡米。アメリカのアウトドアプログラムとロッククライミングフィールドに魅了され、コロラド山岳大学に入学、ロッククライミングを中心とした、野外指導学科を専攻する。同大学卒業後、多数のフィールドでクライミングの講習やガイドをし、以後、自身の活動フィールドを母国日本にも伸ばす。
現在は、ガイド、ジム運営、オートビレイ機の販売及び点検、そして日本パラクライミング協会(JPCA)の副会長としても活躍し、様々な方面からクライミングの普及に尽力する。
AMGA (アメリカ山岳ガイド協会)公認ロッククライミングインストラクター
AMGA公認 ロッククライミングウォールインストラクター
PCGI (プロフェッショナルクライミングガイドインスティテゥート)公認マルチピッチガイド
問合せ先:株式会社サンドストーン