初秋のアポイ岳を堪能 by KUSACO | ミレー公式オンラインストア
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ブログ詳細

2020年9月18日

初秋のアポイ岳を堪能 by KUSACO

北海道の日高地方、様似町に位置するアポイ岳に行ってきました。
810mと低い山にもかかわらず、たくさんの高山植物に出会える不思議な山。
私が植物の世界にどっぷりハマるきっかけをくれたのが、このアポイ岳です。
(今回で、23回目の訪問)

この日は9月上旬とは思えないほどの猛暑でしたが、植物は秋の顔ぶれになっていました。
KUSACOが出会った、アポイ岳の植物達をご紹介します。

登山口から5合目までは、針広混交林が続きます。
この時期はほとんど花は見られず、単調な登山が続く…………いや!そんな事はありません。登山道脇をよーく見て歩いていると…

ミヤマウズラ

真っ白なクリオネちゃんが飛んでいました。ラン科のミヤマウズラです。
最盛期は少し過ぎてしまいましたが、なんとか綺麗に咲いている個体を見つけられました。
花もご覧の通り可愛らしいのですが、私がいちばん魅力を感じるのは「葉」です。

ミヤマウズラの葉

葉は下部にまとまってつき、白い班が入ります。これがなんともオシャレ!
質感は少し硬くて、しっかりしています。
コケの中に埋もれたミヤマウズラの葉を探し出すのが、まぁ楽しい。

秋は花が段々とみられなくなって少し寂しいですが、葉だけで植物を同定する良い訓練時期なのです。他にもウメガサソウ、ジンヨウイチヤクソウ、フイリミヤマスミレなどの葉もじっくりと観察。

第4休憩所の沢で、少し休憩。

第4休憩所の沢

沢の横に咲いていたダイモンジソウを愛でていると、なにやら気配が…。
エゾアカガエルが水面に顔だけ出して、こちらの様子を伺っていました。

エゾアカガエル。か、かわいい…

沢の水音と生物たちに癒され、元気回復。一気に5合目を目指します。
5合目からは一気に眺望が開け、高山植物達が続々と現れます。まず目に飛び込んできたのは、私の大好きな植物、ヒダカミセバヤです。

かんらん岩とヒダカミセバヤ


青空がよく似合います

山地や海岸の岩場に生息するベンケイソウ科の植物。葉はやや多肉で、少しぷにぷにしています。ごつごつとしたかんらん岩に、ど派手なピンク色の花。この組み合わせがたまらなく好きです。ヒダカミセバヤが開花すると、秋になってきたな~と感じますね。

お次はリンドウ科のチシマセンブリ。径1cmほどの小さな花を複数つけます。

チシマセンブリ

濃い紫色の斑点が美しいですね。では、もっと近くで見てみましょう。

花のアップ

!!!!!!!!!!!!!!!!!
なにやら花弁の中央に楕円形の穴が空いています。これは「蜜腺溝」という器官で、文字通りこの中には蜜がたくさんあります。これは、センブリの仲間の特徴です。観察していると、アリが1匹蜜腺溝にやってきました。
蜜腺溝があるのは知っていたのですが、溝の周囲に白くてひだのような毛があるのは見落としていました…。おもしろい。ちっちゃな花ですが、宇宙が広がっていました(←?)。

5合目より上はしばらく急登が続きますが、小さな花達が励ましてくれます。
強い日差しにやられ、岩場に手をついて休んでいると…

エゾコゴメグサ。後ろの白い花は、ウメバチソウ。

ひょろ~っとした立ち姿のエゾコゴメグサを見つけました。1cmにも満たない、非常に小さな花です。地味で見つけづらいですが、よく見ると花弁に黄色い班が入っていて可愛らしい花です。へばりついて撮影していると、「なに見てるの?」とよく話しかけられます。確かに、視線をかなり下げないと見つかられないかもしれませんね。

そして今回アポイ岳を訪れた理由は、この花に会いたかったからです。

アポイ岳でしか見られない花、アポイマンテマ

アポイ岳の固有変種、アポイマンテマです。
1株だけ、花をつけた個体を見つけました。花は終わりかけで、少し萎れていましたが、それでも存在感バツグンです。
登りで気づかずスルーしたのか、下山時にやっとこさ見つけました。
登りと下りでは見える範囲が変わるので、こうゆう事はよくあります。下山時も、気が抜けないのです。

アポイ岳には、アポイマンテマの他にもたくさんの固有種が生育しており、亜種
・変種・品種を含むとその数は約20種類近くに及びます。
今回は1種類だけでしたが、また別の機会に、魅惑のアポイ岳固有種たちをお見せできればなと思います。

9合目からの眺望。海が近い。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ブログで紹介しきれなかった植物は、KUSACOのインスタグラムに掲載しています。
@hananan116
植物に興味がある方は、ぜひ見てみてください。

~KUSACOからのお願い~
・盗掘は絶対にやめましょう。持ち帰るのは、写真と思い出だけ!
・撮影のために、登山道から外れるのはやめましょう。もっと近くで見れる場所がきっとあるさ!