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2020年10月6日

大平山へ植物探索 by KUSACO

道南の島牧村に位置する大平山(標高1,191m)へ行ってきました。
写真は、木々がまだ青々としていますが、9月下旬の北海道はすでに風が冷たいです。
半袖だとちょっと寒いし、でも動くと少し汗をかきそうだし……
ということで、新作のアルファライトスウェットをチョイス。
前日は雨で藪漕ぎすると濡れそうだったので、ティフォンを上に着用しました。

序盤は谷地形の急登がしばらく続きます。
蚊も多く、熊の糞もあったりとなかなかしんどい場面でした。
手を叩きながら、慎重に進みます。


日本海側に分布するヒロハテンナンショウを見つけました。
仄暗い深山に、真っ赤な果実が印象的でした。まるで宝石のよう。

谷を逸れて、今度は針広混交林内を進んでいきます。
時期的に花はほとんど見られませんが、KUSACOは問題なしです。
果実期の植物も、おもしろいですよ。


トチバニンジンの果実。ほとんど果実は落ちていましたが、そのおかげで打ちあがった花火のように見えて可愛らしかったです。

針広混交林を抜けると一気に眺望が開けます。
ところどころ岩が露出しており足場は悪く、ここもかなりの急登です。
何度かロープ場と藪漕ぎの場面があり、標高は大したことないのですが、かなり体力の要る登山になりました。

しかし!ここからがパラダイス。たくさんの植物達が楽しませてくれました。
特に印象的だった植物を、いくつかご紹介します。

ヤマルリトラノオの果実。なんと!!ハート型♡でした♡
果実の観察は初めてだったので、大興奮。かわいい…かわいすぎました…♡


チシマリンドウ。北海道の利尻、礼文、そしてこの大平山でしかみられない植物です。
通常、花冠は5つに裂けるのですが、珍しく6つに裂けた個体を見つけました。
中央に見える糸状に裂けた内片がオシャレですね。美しいです。


アオノイワレンゲ。海岸や山地の岩場に生育する植物です。
初めて見る人は、なんじゃこりゃ!ですよね。
遠目で見るとなかなか気づかないのですが、よく見るとほぼ満開の状態です。
葉は肉質で、触るとぷにぷにしています。
風当たりの違いでしょうか。ずんぐりむっくり型と、スレンダー型がありましたよ。


オオヒラウスユキソウ。北海道の大平山と、夕張山地の崕山の石灰岩地帯にしか生育しない希少な植物です。高山にひっそりと咲く、エーデルワイス。
花期は過ぎていましたが、まだ綺麗な状態で残っていました。
全体が真っ白な綿毛に覆われており、フェルトでできているように見えます。

実は大平山は、「おおひらやま」ではなく「おびらやま」と読むそうです。
和名をつける際、間違って読んでしまったのかな?
他にも大平山にしか咲かない高山植物がいくつかありますが、頭にオオヒラ~とついています。


こんな岩場に生育しているんですよ~。たくましいです。

崖地の植物の撮影には、望遠レンズが必須ですね。
登ると岩が崩れて生育地破壊になりますので、当たり前のことですが登山道からの観察を徹底しましょう。
KUSACOは登山中常に、望遠レンズを持ち歩いています。

登っているときは汗をかくけど、植物を見つけるたびにしばらく立ち止まるので、体が冷える場面があるのが悩みです。
が、通気性がよく適度な保温もしてくれるアルファライトスウェットは快適に過ごせました。しなやかで、着心地が良いのも嬉しかったです。
秋冬だけではなく、春先も着まくることになりそう!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

ブログで紹介しきれなかった植物は、KUSACOのインスタグラムに掲載しています。
@hananan116
植物に興味がある方は、ぜひ見てみてください。

~KUSACOからのお願い~
・盗掘は絶対にやめましょう。持ち帰るのは、写真と思い出だけ!
・撮影のために、登山道から外れるのはやめましょう!もっと近くで見れる場所がきっとあるさ!

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