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2022年4月7日

花鳥風月だより Vol.1 by 日本野鳥の会

登山やハイキングをしていて、鳥の鳴き声や姿が気になったことはありませんか?
春は降り注ぐようなさえずりが聞こえ、夏鳥は美しい姿を見せてくれます。
秋は渡り鳥が休息に立ち寄り、冬はたくさんのカモたちが水面を彩ります。

そんな四季折々の野鳥について、見どころや楽しみ方をシリーズでご紹介いたします。

第一回目となる今回は、バードウォッチングの基本から。
野鳥は山奥などの自然の多い場所に行かないと出会えないと思われがちですが、実は都市公園など身近な場所でも、少なくとも10種くらいの野鳥は見られます。

今回は住宅街や都市公園で見られる身近な鳥をご紹介します。

シジュウカラは、スズメサイズの鳥で、住宅街でも見られる綺麗な鳥。
胸の黒いネクタイ模様が特徴です。


鮮やかな黄緑色が特徴のメジロは、スズメより小さな鳥。
よく、ウグイスと間違えられますが、ウグイスはもっと地味な色をしており、あまり目立つ場所には出てきません。


ムクドリは、スズメとハトの中間の大きさで、黄色いくちばしが特徴。
芝生など、開けた場所をてくてくと歩いていることが多いです。


こちらはヒヨドリ。
街中から林まで、全国各地で見られるムクドリサイズの鳥です。


鱗模様が綺麗なこちらの鳥は、キジバトというハトの仲間。
「デーデーポッポー」という独特な声を聞いたことがある方もいると思います。
ハトも、身近には2種います。
街中で群がっていることが多い、グレーのハトはカワラバトといい、実は飼育個体が野生化したものです。


カルガモは、カラスくらいのサイズのカモの仲間。
よく、親子で歩いている姿がニュースになったりしますね。
カモの仲間の多くは、日本では秋冬にしか見られませんが、カルガモは北海道を除き、1年中観察できます。

スズメ、ムクドリ、ハト、カラスは「ものさし鳥」といい、鳥を見分ける基準になります。見つけた鳥の大まかな大きさがわかると、見分けがつきやすくなりますよ。

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道具がなくても始められるバードウォッチングですが、より楽しむには、双眼鏡と図鑑があるといいですね。
双眼鏡は倍率が高ければよいというものではなく、8倍か10倍をおすすめします。
登山などで荷物の多い方は、コンパクトなものが便利ですが、バードウォッチング初心者の方は、できれば30口径クラスのもののほうが、視野が広く、扱いやすいです。
図鑑は、写真のものとイラストのものがありますが、イラストの方が、識別点がわかりやすい傾向があります。

写真提供:瀬古智貫