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October.18    

南仏をめぐるクライミングトリップ by 鈴木直也

世界選手権を終え、フォンテンブローでのボルダリングを数日楽しみ、今回の最終目的地でもある、南仏はエクソンプロヴァンスへ向かいました。

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私がミレージャパンとの出会いの場を与えてくれた元ミレーアドバイザーの山岳ガイド:オリビエバルマ氏が中国から一時帰国していることを聞き、彼の住む町の近くにあるヴェルドン渓谷での登りに胸が膨らみました。

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山岳ガイド:オリビエ バルマ氏

彼が住む村は、典型的なプロバンス風の建物に囲まれ、自然食材にこだわったオーガニック愛好家の方々がたくさん住んでいる村としても有名な場所とのことでした。

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村の風景

しかし!大事件が発生しました。オリビエ氏による私への歓迎朝食時にアボカドの種を抜こうとした瞬間、指と指の間を包丁で深く切ってしまい、隣町の救急がある病院へ行くというハプニングに出くわしてしまいました。

予定であったヴェルドン渓谷、カランク国立公園、そしてビュークスのロードトリップが全て変更し、しばらく様子を見ることにしました。来月での中国遠征が待っているオリビエ氏の回復をただ願うばかりです。

しかし!私は諦めませんでした。包帯でグルグル巻きにされたオリビエの指にパワーを与えながら、クラッシックなラインをヴェルドン渓谷で登りたい思いは変わらず、そのラインを絞って目的地へ向かいました。

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ヴェルドン渓谷

フリークライイングのレジェンドと言えば各国に必ずいます。その中でもフランスで最も有名ではないかと思われる伝説のクライマー、故パトリック・エトランジェ氏が80年代前半にロープの信頼性を訴えた、あの動画で登っていたライン、そのラインに一目惚れをしました。

ライン名はランジェデコンポジション(7A)です。ヴェルドン渓谷は、上からのアプローチが必要で、懸垂下降などをして下部まで降り岩に取り付きます。負傷したオリビエ氏の指をそっちのけで、ビレイを頼み、100mのロープで一気にピッチ1まで降ろしてもらい、トップロープではありましたが、4ピッチ全てを 一気に登りました。

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ヴェルドン渓谷は、ヴェルドン川の侵食により石灰岩が削られてできた渓谷で、高いところで350m以上あると言われています。グランドキャニオンなどの渓谷とはまた違った、石灰岩が川の侵食により削られた自然の芸術は、圧巻の一言です。

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今回は、悲劇的なアクシデントもあり、予定通りには進みませんでしたが、友人のオリビエ氏が住んでいる以上、この地を頻繁に訪れることは間違いないと思いますので、次回はさらなるクラッシックなラインを求め、長期滞在を目指したいと思います。

鈴木直也
ミレーテクニカルアドバザー