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September.20    

モンブラン&マッターホルン登頂ツアー by 宮下 岳夫(前編)

2016モンブラン&マッターホルン登頂ツアー7/28~8 /10(14 日間)
アルパインガイドノマド 宮下 岳夫

毎年恒例となったモンブラン登頂ツアーも今年で25年目を迎える。天候に左右される登山だが、このモンブラン登頂ツアーだけはすこぶる好調で、これまでの登頂回数は24回。たった一度だけ、悪天候で途中敗退があるのみだ。さてさて今年もうまい事いくやら、どうやら・・・。

モンブランの登山基地となるフランスの山岳リゾートシャモニー。今年もシャモニー在住40年の神田さん夫婦が経営するシャレージャポニャールにお世話になる。広いリビングルームに外ジャグジー、そして何より毎日、日本食が食べられるのがここの魅力だ。

シャモニーについた翌日は時差ボケした体を慣らすための軽めのハイキング。ゴンドラで一気に標高2525mのブレバン展望台へ。眼前にはどっしりとモンブラン。

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記念撮影に余念のないみんなをせかし、フレジエールまで山腹をトラバース、さらにリフトに乗りついで山上の湖ラックブランを目指す。

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ラックブラン

夕食のとんかつにワインもすすむ。シャモニータウンではジェラート屋に行列が…7/31  この日は朝から雨。それぞれショッピングなどでシャモニーライフを楽しむ。

8/1 天気はどんどん回復。今日はケーブルカーでミディ展望台(3842m)までいっきに上がり、ロープを結びあいバレーブランシュ氷河を横断して高所順応トレーニング。

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ミディ展望台からは指呼の距離に三大北壁で有名なグランドジョラスの勇姿が望める

バレーブランシュ氷河を歩いて横断、イタリア側へ。

グランカピサンやツールロンドなど名峰が林立。

8/2 いよいよ今日からモンブラン登頂を目指して出発だ。天気も申し分なし。

シャモニー郊外のレズーシュからケーブルカーに乗り、さらに登山電車でモンブラン登山の起点となるニデーグルヘ。高山植物の咲き乱れるハイキング道からテートルース小屋を超えると過去に落石事故の多発しているグランクーロワールのトラバースだ。時折、容赦なく飛んでくる落石に注意しながら危険地帯を超えると岩稜帯の始まりだ。ガイドとロープを結びあい、ひたすら登る。標高3800m、昨日高所順応トレーニングを終えているとはいえ、足取りが重い。登り切ったところが今夜の宿となるグーテ小屋だ。

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新築されたグーテ小屋はさながら宇宙ステーション。広くて快適なベッド。日当たりの良い食堂、山小屋とは思えない豪華な夕食を楽しんで、明日の登頂に備える。

 

8/3 早朝というより、深夜2時に起床。眠い目をこすりながらパンとコーヒーの朝食を流し込んで、いよいよ頂上アタックだ。ヘッドランプの灯りを頼りに広い雪原をドームドグーテ目指して登る。眼下にはシャモニーの谷に街の灯、そして頭上には満点の星空。

どうやら今回も天気が味方に着いてくれたようだ。
頂上への中間地点となるバロの避難小屋を過ぎる頃、朝日が昇ってきた。もっとも冷え込む時間帯だが、今日は-10℃くらいと穏やかな方だ。

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全員が揃って登頂。

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バロの小屋まで戻って振り返るとモンブランの姿がくっきり。

ドームの長い雪原を下り、グーテ小屋で軽く休憩した後、今日中にシャモニーまで下山する。

さすがに全員ぐったりきたがシャレーに戻り、日本食の夕食で元気を取り戻す。

食欲ないというメンバーのために「ソーメン」まで追加で作ってもらい元気になりました。目標の半分を終えた我々は次の目標マッターホルン登頂に向け、闘志を燃やすのだが、どうやら天気は下り坂。その日の夜から再び、アルプスの山々は重い雪雲に包まれる事になる。

つづく・・・