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December.28    

ヒマラヤキャンプ by 飯田祐一郎(前編)

前書き「ヒマラヤキャンプ」とは・・・
花谷泰広氏の率いる若手登山家養成プロジェクト。
2015年度、クーンブ地方にある6000m峰2座の登頂に成功し、2016年秋、未踏峰のロールワリンカンに挑戦しました。
本記事は、その選抜メンバーに選出され同行したミレー原宿店に勤務する飯田祐一郎が隊のアシスタントを務めつつ、執筆したレポートです。

 

「ロールワリンカンにかけた思い」

「今回の遠征はいつもと違う。」
9月24日、中国で2回の乗り継ぎを経てトリブバン国際空港に降り立った僕は、そんな思いを今回の遠征には持っていた。一年ぶりに訪れたカトマンズは一瞬で僕の遠征スイッチを入れてくれ、夜のタメルは華やかな光と多くの外国人旅行客で賑わっていた。

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「『ヒマラヤキャンプ』が、2016年度参加メンバー募集中」。こんな記事をネット上で見つけたのは去年の12月頃、来年の遠征をモヤモヤと計画していた僕は飛びついた。理由は単純、今回のキャンプではアシスタントの募集があり、募集要項はヒマラヤ経験者。
そろそろ自分自身で山のテーマを決めていきたいとモヤモヤしていた僕は、もう一度大きな組織で遠征を経験しアシスタントという役職からはいつもと違う山を感じられると考えていた。

29日からスタートしたキャラバンは順調に進み、目に映る光景は興味をそそられるものばかり。

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写真はキャラバンでの一コマ。この大きいノコギリで一つの木が木材用に加工されていく。

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村では薪やヤクの糞から火をおこし、そこから料理が始まっていくのでこんな光景も日常の一コマとして残っていた。

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手前に見える茶色い塊がヤクの糞。
嫌な匂いはなく燃料としては非常に優秀。本当に良く燃えてくれる。こんな感じでストーブの燃料として多く使われている印象が強かった。

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10月5日に全員がBC入りをする。

モレーンの真ん中に建てたBCは一面氷と岩で囲まれ、まるでSF映画の一コマを見ている様。そんな不安定な地形の中でスタッフはテント7張りとキッチン・ダイニング・スタッフテントの計10張分のテントスペースを作っていてくれた。

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安全祈願のタルチョを真ん中に立派なテント村が完成

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キッチンテントには日本の調味料も並び、朝昼晩キッチンスタッフが美味しい料理を振舞ってくれる。

こちらはサーダーのダァーさん。

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偵察と順応を終えた僕らを迎えにきてくれた。食事以外においても僕等を常に気遣ってくれる彼らのプロフェッショナルな仕事ぶりに頭が下がる。

10月18日。

17日よりスタートしたアタックは順調に進み、CS1を過ぎCS2(6000m)へと到着。花谷さんと僕で翌日の為にさらにルートを伸ばすものの、当初予定していたルートは雪質が悪くアンカーがなかなか打てない。3・4ピッチ伸ばした後に見切りをつけ下降開始し斜面をトラバースしながら好条件を探す。200m近く登った後に丁度良いシュルンドがあったので、装備をデポし明日の最終アタックに備える為帰幕した。

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19日、

とうとう迎えたアタック。昨日のデポ装備を回収しザイルを伸ばしていく・・・・

後編へつづく)