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May.08    

カナディアンロッキー・マウントボール東壁 by 山田利行(前半)

私のホームグラウンドであるカナディアンロッキー・バンフ国立公園にある未登のマウントボール東壁。

その標高差1000mを超える壁は私とカナダで初めてアルパインガイドとなり活躍しているメインパートナーの谷剛士との昨年から引き続きのプロジェクトであった。今年は私たちに加えチームリンクアップのメンバーである北海道在住ガイドである星野千春を加えて三人でトライすることとなった。

昨年の試登の経験と2月に行った偵察にも関わらず結果は完敗であった。数十年に一度と言われる雪崩のサイクルに入ってしまったカナディアンロッキーにおいてコンディションの判断はとても難しいものであった。

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未登のマウントボール東壁へのアプローチ。最下段左側の大きい氷がWASABI
(撮影:谷 剛士)

春の本番に備え、2月末に壁の偵察とギアのデポを兼ねて入山した。昨年よりも発達していた氷を首尾よく初登することもでき(詳細はhttp://gripped.com/news/wasabi-new-steep-wi5-ice-route-rockies/)セラックの危険があった昨年のラインではなく違うラインも見出すことができ期待を胸に下山したのであった。
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WASABI 1ピッチ目 (撮影:谷 剛士)

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見た目以上に氷の状況が悪かったWASABIの登攀
(撮影:谷 剛士)

計画に先駆けてロッキーに到着したもう一人のメンバーである星野と本番に向けたトレーニング山行も重ねて準備は万端であったが、入山当日に高熱を出してしまい数日間の休養を余儀なくされてしまった。

後半に続く